
ほうれん草には多くの鉄分が含まれています。日本人は鉄分が不足しがちなので積極的に摂取するべきですね。
他にもβカロテンやビタミンCも豊富に含まれています。
健康に長生きしたいという方は、ぜひともたくさんほうれん草を食べましょう!
そんな優秀なほうれん草ですが、アク抜きをしなければならないという話を聞きませんか?
アク抜きとはどのような効果があるのでしょうか?しなければだめなものなのでしょうか?
ほうれん草のアク抜きについて紹介したいと思います。
ほうれん草アク抜きしないと絶対にダメ?必要?
ほうれん草のアク抜きは、絶対にする必要があるのでしょうか?
ほうれん草はアク抜きは必ずしましょう!
面倒に思ってしまうのはよくわかりますが、
このひと手間が料理を美味しくするために必要な一歩だと思って頑張りましょう。
ただし、鍋料理に使う場合はそこまで気にしなくても大丈夫です!
その理由と、鍋料理にほうれん草を使う際の注意点やポイントについて
こちらもこの記事で解説していきますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ほうれん草をアク抜きしないとどうなる?その理由は
ほうれん草のアク抜きをしないと、どうなってしまうのか?
そもそもアクとは、どんなものなのでしょうか。アクは、漢字で書くと灰汁と書きます。
食材には、本来渋みとかえぐみと呼ばれる味があります。
その味を抜くためにも、アク抜きを行います。
他には、野菜にはシュウ酸という有害物が含まれています。
味にしたら、えぐみを感じるような部分がそれにあたります。
明らかに体に害がありそうですよね。
こちらでも、解説しています↓
シュウ酸を大量に接種してしまいますと、結石の原因となってしまうのです。
身近にある野菜なだけに、恐ろしいですよね。
この恐ろしいシュウ酸という有害物質をアク抜きをすることによって抜いてしまうのです。
これは体の為でもありますので、正しい方法でアク抜きを行う必要がありますよね。
ほうれん草のアク抜きの方法
ほうれん草のアク抜きの方法を、ご紹介します。
一般的なほうれん草のアク抜きの方法を、ご紹介します。
- ほうれん草の泥の付いている根本を分けながら泥をキレイに洗い流す
- 深めの鍋で湯を沸かす
- 湯が沸騰したら塩を加えてほうれん草を茹でる
- ほうれん草の茎が柔らかくなったら冷水に取る
- 冷水でほうれん草をよく洗う
という方法です。
塩を加える事によって、ほうれん草の緑色がより鮮やかになりますので、加えてみてくださいね。
わざわざアクを抜くと考えると面倒に感じてしまいますが、
やってしまえばそれほど面倒な事でもありませんので、やってみましょう!
レンジでもほうれん草のアク抜きできる?
ほうれん草のアク抜きは、電子レンジでもできるのでしょうか?
忙しい朝にお弁当を作るときなんかには、
少しでも時短になるような方法を試したいですよね。
電子レンジで加熱する場合の方法を紹介します。
- ほうれん草の泥の付いている根本を分けながら泥をキレイに洗い流す
- ほうれん草をまとめて耐熱容器に入れたらラップをきっちりとかけて、500wで1分程加熱
以上です。とても簡単ですよね。
ですが、この方法ではシュウ酸があまり抜けません。
シュウ酸は水に溶けだすという特性がありますので、ゆでてしまうので、これでは抜けませんよね。
ですが、この方法でアク抜きを行うと、茹でたときに比べて
ビタミンCが流れ出るのを防げますので、ビタミンCはより多く取るとこができるのです。
ビタミンを多く摂取したいと考えている人は、この方法を選んでいる方もいるのではないでしょうか。
ほうれん草に多く含まれているβカロテンも、
水に流れていってしまうのを防ぐことが出来るようにはなります。
しかし、アクも抜くことはできないという事は忘れずにいてくださいね。
この方法でアクを抜くためには、
調理をする前にほうれん草を水にさらしておくという方法をオススメします。
シュウ酸は水に溶けやすい性質がありますので、
これを利用してアクを抜いてしまうという方法ですね。
忙しい時には、とても効率的です。
ゆでるときよりはシュウ酸を抜く量は減ってしまいますが、
それでも抜けますのでオススメです。
ほうれん草のアク抜き、鍋料理で使うときはどうする?
先ほど、少しだけ触れましたが
鍋にほうれん草を使う時には、アク抜きは必ずしも必要というわけではありません。
アクとして浮いてくるものを取り除けば大丈夫です。
この他に「サラダほうれん草」として販売されているほうれん草は、シュウ酸が少ないものです↓
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茎が細めで生のままサラダに使用できるので、
このタイプのほうれん草を鍋の時に使うとアクもあまり出ません。
それでも、味やアクが気になる方は、お鍋料理にほうれん草を使う場合でもアク抜きすることをオススメします。
鍋料理に使うときのほうれん草のアク抜き方法
ほうれん草のアク抜きは、茹でる方法が基本だとお話ししました。
ですが、お鍋料理にほうれん草を使う場合は、少しだけポイントが違ってくるんです。
食べる最中もあったかいお鍋に具材として入れるための準備ですので、
ほうれん草が柔らかくなりすぎないように注意しましょう。
細かくお鍋料理の際のほうれん草のアク抜き方法を解説していきますと、
アク抜きは、ゆで汁が70℃以上を保つように心がけます。
この温度を下回ると、アク抜きができません。
面倒でも、小分けにして複数回に分けて、茹でましょう。
茹でるときには、ほうれん草の根を下にして、沸騰しているお湯に立てるように入れます。
この時、根元の近くは10秒くらいそのままにして、全部をお湯に入れ、合計1分くらい茹でます。
最初はほうれん草を持ったままで大変ですが、
湯気が手に直接当たらないように気をつけて頑張りましょう。
また、ほうれん草は金属を嫌いますので、できれば竹の菜箸を使用します。
トングを使う場合は、ほうれん草を挟む部分がシリコンなどでカバーされているものを選びましょう。
茹でたほうれん草は、水にとってしっかりと冷やします。
しっかりと冷やすことで、アク抜きが完了します。
この時、温かい状態のものを触らないように注意します。
菜箸や手のニオイが移るといわれているからで、
他の食材を茹でるときにも共通の料理のコツです。
しっかりと冷めてから水から取り出し、
軽く絞って適当な大きさに切って鍋に使います。
絞る時に巻き簾(まきす)を使うと、
絞り過ぎなくて上手に余分な水分を取り除くことができます。
また、絞った形を生かして盛り付けができますので、工夫してみましょう。
例えば、絞って根元を落とした状態の棒状になっているほうれん草を、
茹でた白菜でもう1度巻き簾で巻くと2色で楽しめます。
昔の水炊きの材料か旅館の忘年会のようですが、
いつもの鍋の材料がちょっと豪華になります。
この時、ほうれん草の絞り加減に注意します。
絞り過ぎて、ほうれん草が繊維しか感じられないようでは困ります。
かといって、水分が多すぎると、鍋に入れた時に味がぼやけてしまいます。
絞り加減は、茹で加減で決まります。
アクが抜けて、尚且つ茹ですぎずと、ほうれん草の下ごしらえ一つをとっても、料理は奥深いです。
その他、ほうれん草を鍋に入れる時の下ごしらえ
ほうれん草を鍋に入れる時は、
普段の下ごしらえよりも加熱時間を短くすることを意識しましょう。
また、この方法で下ごしらえしたほうれん草は、冷凍保存もできます。
冷めて水を絞ったほうれん草を使いやすい分量に分けて、
ぴっちりとラップをしてから、ジッパーバッグに入れて冷凍します。
ほうれん草を蒸し煮にする
ほうれん草を鍋に入れる時の下ごしらえは、フライパンを使った方法があります。
これは茹でるというよりは、蒸し煮といった方が正解です。
深型のフライパン(炒め鍋)の深さが2cmから3cm位にお湯を沸かします。
ほうれん草を広げるように入れて、20秒蒸して裏返して20秒蒸します。
この時、裏返すとき以外はお鍋にふたをします。
お湯の温度が下がらないことと、お湯につかっていない部分も蒸気で加熱できるからです。
ほうれん草アク抜きせずにいきなり炒めるのは?
ほうれん草をアク抜きしないでそのまま炒めたら、どうなるのでしょうか?
火に通しているのだから、漠然と大丈夫のような気がしますよね。
ですが、シュウ酸は炒めただけでは抜くことはできないのです。
よって、そのまま炒めるだけという方法は、オススメできません。
ですが、わざわざ下茹でしてから炒めるというのは面倒ですし、見た目も変わってしまいますよね。
ほうれん草を炒め料理に使いたいという場合には、
ゆでてしまったら縮んでしまって、ほうれん草がいなくなってしまうので避けたいですよね。
そんなときには先ほど紹介した、ほうれん草を水で晒すことによってアク抜きをするという方法をオススメします。
水にさらすだけなので、ほうれん草の形はそのまま残すことが可能ですし、
アク抜きもできますので、簡単です。
ほうれん草の根っこに落としきれなかった泥が残ってしまっていた場合にも
キレイに落ちますので、一石二鳥ですね!
ほうれん草をアク抜きしないまま離乳食に出してはマズイ?
ほうれん草をアク抜きをしないまま、離乳食に出してはいけないのでしょうか?
ほうれん草をアク抜きをしないままで離乳食に使ってしまうという事は、
赤ちゃんにシュウ酸を食べさせるという事になります。
まだ、消化器官も未熟な赤ちゃんが有害物質を体内に入れてしまうということは
非常に危険な事ですので、やってはいけません。
赤ちゃんにほうれん草を食べさせる時には、しっかりとアク抜きをしてから調理をしてあげましょうね。
赤ちゃんに食べさせる場合には、ほうれん草がべちゃべちゃになってしまっても良いので、
よくゆでてしっかりと水に晒してから、もう一度加熱をするという方法をとってあげましょう。
離乳食のほうれん草のアク抜きのやり方
- ほうれん草をしっかりと洗う
- ほうれん草を5センチ程の長さにカットして鍋でよくゆでる
- 茹でたほうれん草を冷水でよく洗う
- ③のほうれん草を、使う長さにカットしてから調理する。
という方法を取りましょう。
まだ離乳食の初期段階の場合には、④の後に更にゆがいてから食べさせるようにしましょう。
離乳食の段階では、アク抜きと本調理の2回火に通す必要があります。
ほうれん草アク抜きしないとダメ?:まとめ
今回は、ほうれん草のアク抜きについてご紹介しました。
今更人には聞きにくいのが、ほうれん草のアク抜きの方法と必要性ですよね。
しっかりと理由を把握したうえで、料理をしてみてください!
ほうれん草の旬は冬です。たっぷりのほうれん草でビタミンを補給して、風邪をひかないようにしましょう。