牛乳

カルシウムは、赤ちゃんの骨や歯を形作るのに必要となりますので、

妊婦さんにとって重要な栄養素のひとつです。

特に、妊娠中は普段より約1.5倍ものカルシウムを摂取する必要があるとされています。

ですが、それが意外と難しいんです・・・

 

意外と知られていませんが、実は日本人のカルシウム摂取量は

過去50年間、一度も必要量に達したことがないといわれています。

日々の生活でさえ、必要量のカルシウムを摂取することが難しいとされている中、

更に妊婦さんはおなかの赤ちゃんのためにも十分な栄養を蓄えなければなりません・・・

 

カルシウムを豊富に含んでいる食材といえば、やはり牛乳などの乳製品が代表的だと思います。

妊娠中に牛乳をよく飲むように勧められた経験がある人も少なくないはず。

しかし、中には牛乳を飲むと下痢を引き起こしやすくなるから、

おなかの赤ちゃんにも良くないのでは、と悩まれた経験がある人もいるのではないでしょうか。

 

ここでは、そんな腹痛による赤ちゃんへの影響や

牛乳以外でどうやって必要量のカルシウムを摂取すれば良いかについてご説明していきます。

牛乳を飲むと下痢になるのはなぜ?

そもそも、牛乳などの乳製品を摂取すると下痢になりやすいのは何故だかご存じでしょうか。

特に、「子供のころは何ともなかったのに、大人になってから下痢になりやすくなった。」

なんていう方って、実は少なくないんです。(かく言う私もその一人です。)

 

牛乳を飲むと下痢をしてしまう、という方の多くは「乳糖不耐症」が原因だと言われています。

乳糖(ラクトース)の消化酵素であるラクターゼの活性が成長とともに低下していくことで起こります。

また、このような症状はアジア人に多く見られるようです。

 

もしも自分が乳糖不耐症に該当すると感じた場合は、

なるべく牛乳以外の飲食物から栄養を摂取することをおすすめします。

下痢はおなかの赤ちゃんにどう影響する?

医療監修】妊娠中期の腹痛や下腹部痛の原因、危険な痛みとは? [ママリ]

基本的に下痢や便秘の腹痛ですぐに流産や早産をすることはありません。

ただし、腹痛によって母体の体力を消耗させたり、

子宮の収縮を引き起こす原因となる可能性もないとは限りません。

 

妊娠中に下痢を繰り返すのはよくあることですが、

1日以上経っても下痢が止まらないような場合は、強いウイルスや細菌に感染している可能性がありますので

おかしいなと思ったときはなるべくすぐに受診なさって下さい。

 

ただでさえ妊娠中は体力を消耗しやすいものですので

いくら必要な栄養素といえど、体調を崩してしまっては元も子もないですよね。

 

少しでも心配だという方は、牛乳以外でもカルシウムは十分摂取できますので、

ほかの方法で取り入れることをおすすめします。

牛乳以外で効果的なカルシウムの取り方

冒頭でも触れましたが、カルシウムは日本人に最も不足している栄養素です。

しかも、吸収されにくい代表的な元素でもあり、日ごろから積極的に摂取すべきと言われています。

 

そもそも、カルシウムが不足しがちな原因として、日本の伝統料理である和食には

カルシウムを多く含むメニューが少ないことや、食の欧米化により魚料理を食べる頻度が減ったことがあげられます。

 

また、妊娠中に限らずカルシウム不足によって「骨粗しょう症」「成長不良」「高血圧・動脈硬化」など

恐ろしい病気を招くこともあり得ます・・・

 

そんなおなかの赤ちゃんだけでなく、妊婦さんの身体にも重要なカルシウムが

効果的に取れる食材について次でご紹介します。

 

妊娠中の食生活でお悩みの方は、こちらもご覧ください。

https://food-specialty.com/pregnancy-food/

おすすめの食材

カルシウムを豊富に含んでいる食材として主に以下があげられます。

牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、納豆、小松菜、じゃこ、切り干し大根、ごま、モロヘイヤ、煮干し、干しエビ、がんもどき、水菜、昆布 など・・・

 

このように、牛乳などの乳製品以外にもカルシウムを含んだ食材は多数存在しますが、

それぞれの摂取量に対してのカルシウム含有量を見ていきましょう。

食材カルシウム摂取量カルシウム含有量(mg)
牛乳コップ1杯(200ml)230
小松菜80g136
モロヘイヤ100g260
ししゃも2匹149
煮干し5g10.5
鯖の水煮缶1個(80g)208
木綿豆腐1/3丁(100g)86
納豆1パック(50g)45

数値で見ると、やはり牛乳などの乳製品は圧倒的多いのが分かります。

逆に豆腐や納豆などの大豆食品は意外とカルシウム含有量が少ないように感じますが、

食べる頻度で考えると優秀なカルシウム補給源となります。

 

食事の補助として、サプリメントなどを服用するのも有りですが、

用法・容量を守って過剰に摂取しすぎないよう注意してお使い頂ければと思います。

カルシウムの過剰摂取には要注意!

ここまで、カルシウムはとても重要な栄養素とお伝えしてきましたが、

カルシウムの過剰摂取には気を付けなければなりません!

 

カルシウムを過剰に摂りすぎると、身体に良くない影響を及ぼします。

例えば、皮膚のかゆみや吐き気をもよおしたり、鉄分や亜鉛、マグネシウムなどの

重要な栄養素の吸収を阻害してしまう恐れがあります。

 

女性の一般的なカルシウムの目安量・上限量は以下の通りとなります。
(※厚生労働省より抜粋)

年齢目安量(mg)上限量(mg)
~18歳850(妊婦+400)-
18歳~29歳700(妊婦+300)2300
30歳~49歳600(妊婦+300)2300
50歳~69歳700(妊婦+300)2300

普通に生活していて早々に上限量を超えることはありませんが、

赤ちゃんのためにと積極的に取ろうと考えている方も

くれぐれも1日の上限量(2300mg程)を超えないよう注意しましょう。

妊娠中は牛乳を飲むよう勧められるが、下痢になりやすい人は控えた方が良い?:まとめ

下痢が流産や早産の直接的な原因にはなりませんが、下痢が続けば、十分に食事を摂れず、

母体の体力を消耗することに繋がります。

 

赤ちゃんが無事に産まれてくれるよう、健康に気を遣うことはとても素晴らしいことだと思いますが、

自分の体質とも向き合い、過剰摂取だけは控えるようにして

どうか無理のない範囲で取り組んでいってください!