
玉ねぎは、年中スーパーなどでお目にしますよね。
当たりの玉ねぎは、生でも甘くてお〜〜いしい!
しかも玉ねぎは血液をサラサラにしてくれる力も持っていますし
そのほかにも色々な栄養を持っている大変優秀な野菜です。
玉ねぎは、料理など使い方によって切りかたがそれぞれ違いますよね。
くし切りやみじん切り、乱切りなどなど・・・
実は、切り方を変えると、栄養素の構成が変化するのです!
しかも、切り方によって甘くなったり辛くなったりと味まで変わります!
え?!同じ食べ物なのに??そうなんです。同じ食べ物なのに!
切り方によって補給できる栄養素が変わったり、使い方によって
味のアクセントを変えることもできちゃうんです。
今回は、玉ねぎの”効果的”な栄養の取り方や甘く感じられる方法をご紹介します。
玉ねぎの切り方で栄養が違う?
玉ねぎの切り方で栄養が変わるって、なんだかおかしな話ですよね。
玉ねぎには主に二つの硫化成分が含まれています。
硫化成分とは、硫黄という成分と化合したもののことを言います。
硫黄は小学校や中学校の時に匂いを嗅いだことがあると思います・・・
卵の黄身を腐らせたような・・・そんな感じのやつ・・・
まあ硫黄のことは置いといて!笑
まず、その玉ねぎに含まれる2種類の硫化成分について簡単に説明します^^
- 硫化プロピル
硫化プロピルは、生で食べると血糖値を下げて糖尿病を予防する作用があり、
加熱して食べると血液中の中性脂肪やコレステロールの代謝を促進する作用があります。
- 硫化アリル
玉ねぎのツンっとし、催涙成分と言われる玉ねぎで涙が出る原因の成分です。
食べると感じる独特なネギ臭さや辛みのもとだったりします。
空気に触れると、チオスルフィネートという成分に変化します。
チオスルフィネートに変化すると血液をサラサラにする作用を持ちます。
玉ねぎといえばこの作用!っていっても過言ではない
みなさんが知る血液サラサラ成分はこの硫化アリルが元なんです!
そんな二つの成分ですが、これが切り方によって
作用される大きさが変わってきます!!
その切り方の違いとは・・・
玉ねぎ、縦から切るか横から切るか。(某邦画タイトルの真似事)
それだけで、取りたい成分が変わってきます。
詳しい説明は、次の章でお伝えします!
玉ねぎの切り方として、一番効果的なのは?
玉ねぎを縦から切るか横から切るか、
取りたい栄養成分によって、効果が大きく変わってきます。
まず、玉ねぎを縦に切ること・・・
つまりは、繊維に沿って切ることになります。
そうすると硫化プロピルをそのまま摂取することができるので
血糖値が気になる方は、オニオンスライスのように縦に切った玉ねぎを
食べるようにすると効果的です^^
では、横に切ると・・・?
すなわち、繊維に逆らって切ることで、硫化アリルが玉ねぎの表面に多く現れます。
硫化アリルが表面に現れると空気に触れ、チオスルフィネートへ変化し
血液をサラサラにする作用が大きくなります!
なので、2種類の成分を知った上でより効果的に作用させたいときは
縦横どちらに切るか、考えて切ることをおすすめします^^
玉ねぎが甘くなる切り方は?
一般的に玉ねぎを料理するときは、繊維に沿って縦切りにする場合のほうが多いかと思います。
横切りにするケースでいうと、バーベキューの時などに
目にする程度しかないかもしれませんね。
実は、この横切りにカットする方法が、玉ねぎの甘味を引き出すポイントとなります!
玉ねぎの繊維を切るように横切りにカットすることで、玉ねぎ本来の辛み成分を
断ち切ることができますので、より甘味を感じられるようになるのです。
ここで「バーベキューで横切りにしたら、むしろいつもより辛く感じるんだけど…」
と思う方もいるかもしれません。
横におおきく輪切りにするバーベキューの玉ねぎは
生焼きの状態だと辛みを特に感じやすくなるんです。
しっかりと火を通してあるならば、厚めに横切りにカットをしても
甘味を強く感じる事ができるのです。
それならば、生でオニオンサラダ等にして
玉ねぎを食べたいときにはどのようにしたらいいのでしょうか?
玉ねぎはたくさん空気に触れる事で、辛味成分を感じなくなる
という特性もありますので、もしサラダで食べたいのであれば
横切りにうすくスライスしてから、水にさらして食べてみてください。
玉ねぎの辛味成分は水に溶けやすい性質がありますので、
しっかりと水に晒してあげることが大切です。
玉ねぎの切り方をみじん切りにした時の栄養は?
玉ねぎをみじん切りにして使うことも多いですよね。
先ほど述べたように、玉ねぎを切って空気に触れさせることで
血液をサラサラにする成分が多く発生します。
そうなる前の成分、硫化アリルは通称アリシンと呼ばれます。
アリシンは、にんにくにも含まれていますよ↓
催涙作用もあるアリシンは、
玉ねぎは外部から傷つけられた時に出される防衛成分です。
なので、切り刻まれることで
たくさんのアリシンが玉ねぎから放出されます。
そして、そんなアリシンをチオスルフィネートへ変化するには
10分〜20分空気に触れさせると良いでしょう。
なので、みじん切りのように玉ねぎを細かく切る切り方は、
血液をサラサラにするチオスルフィネートを多く摂取することができます。
先ほど、辛味成分は水に溶けやすいと説明しましたが、
水にさらすと、たしかに辛味は軽減されるのですが、
そのまま流れ出したアリシンから変化する予定だった
チオスルフィネートも玉ねぎから
失われてしまうので、摂取量が減ってしまいます。
もし辛味を抑えたいけど、栄養も失いたくないときは
20分ほど空気に触れさせておくことでアリシンが変化し
辛味も抑えてくれるので、そちらの方法をお試しください!
玉ねぎの切り方:カレーの時は?
カレーといえば、人参、じゃがいもに並んで
玉ねぎがメインの食材ですよね^^
そんな玉ねぎの切り方によって、カレーの風味も変わります。
まずは、繊維に沿った縦切りの場合〜!
玉ねぎの細胞が壊れにくいため、辛味と食感を残してくれます!
横に切った玉ねぎの輪切りの場合は、
繊維に逆らっているため細胞が壊れ、甘みや旨みが出やすくなります。
どちらの風味にしたいかによって切り方をかえると、
お料理が楽しくなるかもしれません^^
みじん切りにすると、さらに甘みや旨みが高まるので
美味しくなること間違いなしです!
でも、好みですので自分に合う玉ねぎの切り方で
色々お試しくださいね〜!
玉ねぎの切り方で味や栄養が変わる?効果的な活用方法を教えます:まとめ
今回は、玉ねぎについていろいろと紹介させていただきました!
玉ねぎの切り方で成分の摂る量が変わるのは、少し驚きですよね。
そしてカレーなどの着込み料理には、玉ねぎが他の野菜よりも
アクセントになっていると思うと、色々な切り方を試したくなります。
ここで、「繊維を切ると甘くなるなら、たくさん切ってしまえばさらに甘くなるのでは?」
と思った方、まさしくその通り!
一番甘味が感じやすくなる切り方はみじん切りなんです。
いつものお料理も切り方によって栄養成分が変わると思って使うと、
料理が楽しくなってくる気がします。
みなさんも玉ねぎを上手に使って、楽しくお料理してくださいね!