
とにかく簡単で効果があると、大評判です。
でも、とかく評判のダイエットにはデメリットがきちんと伝わっていないものもあります。
そこで、今回はおからパウダーダイエットのデメリットや注意点も正直にお伝えします。
おからパウダーダイエットのデメリットとは
おからパウダーダイエットの最大のデメリットは、おからパウダーの使い過ぎによる栄養の摂り過ぎです。
おからは、豆腐を作る時に豆乳を絞った残りです。
そのおからをそのままではなく、乾燥させてあります。
本来のおからよりも、サラサラのパウダーになっているので、大さじ1杯でも思った以上におからを食べています。
そして、おからパウダーは栄養豊富です。
低カロリーといわれ、大豆というだけでヘルシーと思われています。
でも、カロリーはゼロではありません。
おからパウダーダイエットに取り組む人は、1日1杯でいいですよと言われても、あれにもこれにもかけたくなります。
そうなると、カロリーは想像以上に多く摂取していることになってしまいます。
こちらで、詳しくご説明していますよ↓
おからパウダーダイエットのメリットは?
おからパウダーダイエットのメリットは、
- 食物繊維を摂れること
- 植物性たんぱく質を効率よく摂れること
- お腹の中で膨らむので満腹になって食事の量を無理なく減らせること
です。この他に、大豆の持つ「大豆たんぱく質の成分」が良い効果をもたらします。
食物繊維のメリットは?
おからパウダーの原料のおからには、大豆の食物繊維がすべて含まれています。
もちろん、皮も全て入っています。
そのおからを乾燥させているので、100gあたりの食物繊維も必然的に多くなります。
植物性タンパク質のメリットは?
日本人の食生活に、あっている点です。
人は、肉や魚、卵や乳製品を食べてタンパク質を体内に取り込んでいます。
特に日本人の体質は、肉よりは魚の方が合う人が多くいます。
ちょっと脂肪の話になってしまいますが、肉を減らして魚を増やすだけで、コレステロール値や高血圧が解消する人も多くいます。
その上、魚の量を減らさないで、豆腐などの大豆製品で植物性たんぱく質を摂ると、また一段とコレステロール値や高血圧が改善する人も多くいます。
おからパウダーダイエットのメリットは、日本人に不足している食物繊維を摂ることができることと、肉食に偏っているタンパク質の植物性も取り入れることができることです。
おからパウダーがお腹の中で膨らむメリットは?
食物繊維も関係しているのですが、おからパウダーはお腹の中で膨らむので、満腹感を覚えて食事量を減らすことができます。
また、人によってはおからパウダーダイエットとして置き換えをする場合があります。
例えば糖質オフを目指している人は、お好み焼きの小麦粉をおからパウダーに置き換えます。
当然、糖質は減りタンパク質が増えるので、小麦で作るお好み焼きより満腹感はしっかりと残ります。
この他、ハンバーグのお肉をおからパウダーに置き換える方法もあります。
お肉のハンバーグを豆腐ハンバーグのようなものに変えてしまいます。
お肉の量を減らしてもおからパウダーによって、満腹になるという仕組みです。
大豆たんぱく質のメリットは?
大豆たんぱく質の持つ効果に、体内の痩せホルモンの分泌を促す効果があります。
また大豆たんぱく質には、食欲抑制効果があります。
先ほど、ご紹介した食物繊維の持つお腹が膨らんで、食事の量が減るのとは異なる働きです。
おからパウダーダイエットの正しいやり方・方法
本来のおからパウダーダイエットは、大さじ1杯のおからパウダーを料理にかけて食べます。
1日に2回が目安です。これだけです。
おからパウダーダイエットに挑戦したい!と思った方は、こちらもご覧ください↓
おからパウダーはスーパーで売ってる?売り場やない時の手作り方法
おからパウダーそのまま食べるのはアリ?加熱しないといけない?
おからパウダーダイエットの注意点
おからパウダーダイエットの注意点をお伝えします。
ご説明しましたように、おからパウダーをかけて満腹感を得て、食事量が減っている場合は問題がありません。
しかし、通常の食事を続けていると、カロリーオーバーになります。
また、置き換えで小麦粉をおからパウダーにかえている場合、かえってカロリーは多くなります。
そして、思っている以上に糖質オフになっていません。
これは小麦粉が精白してあるので、タンパク質に対して糖質は多いのですが、おからパウダーは乾燥させているので、成分が濃縮された状態になっているからです。
データで見てみましょう。
食品の成分に関する数値は、文部科学省の提供している「食品成分データベース」を使用しています。
食品成分データベースから栄養価を確認します。
これまでお伝えしてきた食品の栄養価について、今回の記事の中で必要なデータだけを見てみましょう。
【食品100g当たりの栄養価】
食品名 | エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
おから | 111kcal | 6.1g | 3.6g | 13.8g | 11.5g |
おからパウダー | 421kcal | 23.1g | 13.6g | 52.3g | 43.6g |
小麦粉 | 367kcal | 8.3g | 1.5g | 75.8g | 2.5g |
食品成分データベースでは、おからパウダーは乾燥おからと表示されています。
小麦粉は一般家庭で使用される薄力粉のデータを使用しています。
これは全て100g当たりの数値です。
そこで、一般的に1回に食べる量で比較します。
おからは「おから炒め」又は「卯の花炒め」で検索して1人分が材料として50gとされていました。
また、おからパウダーは商品の袋の裏に「大さじ2杯(9g)で1日に目標とする食物繊維の不足分がとれます」と書かれていましたので、計算の都合で10gとさせてください。
小麦粉は置き換えとして比較するので、おからパウダーに揃えて10gの数値です。
以下の表を見てください。
【食品1回あたりの栄養価】
食品名 | エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食物繊維 |
おから | 55kcal | 3.0g | 1.8g | 6.9g | 5.7g |
おからパウダー | 42kcal | 2.3g | 1.3g | 5.2g | 4.3g |
小麦粉 | 36kcal | 0.8g | 0.1g | 7.5g | 0.2g |
商品によって、栄養成分は異なりますので、ざっくりとしたお話です。
この1回分の使用量の表から言えることは、おからパウダーをかけると1回につきカロリーを約40kcalずつ多く食べていることになります。
おからパウダーダイエットは本当に効果的?おすすめする?
おからパウダーダイエットの効果は、ゼロではありません。
しかし、おからパウダーをかけた分のカロリーを意識的に減らさなければ、ダイエットにはなりません。
ダイエットは、摂取カロリー<消費カロリーです。
楽に痩せられる方法は、そんなに多くありません。
おからパウダーダイエットは、言われている方法だけでは簡単に痩せることができないので、安易な気持ちで始めることはおすすめしません。
おからパウダーダイエットのデメリットとメリット!正しいやり方は?:まとめ
おからパウダーダイエットは、おからパウダーを毎日大さじ1杯料理にかけるだけのダイエット法です。
日本人の食生活に不足している、食物繊維を手軽に摂ることもできます。
しかし、宣伝されているほどの効果はありません。
おからパウダーを加えた分、食べる量を意識して減らさなければ、ダイエットとして効果はありません。
ダイエットは関心が高い話題ですが、楽に痩せる方法は多くありません。
唯一の方法は「摂取カロリーより多く消費すること」だけです。