
一時は大根の葉を見かけることがなくなりましたが、最近では葉付きの大根も販売されています。
家庭菜園で大根を育てている方は、間引いた柔らかい大根の葉を召し上がる方もあるのではないのでしょうか?
今回は、大根の葉が苦い時の対策や食べ方を中心にお伝えします。
大根の場所別で使い分ける方法は、こちらで詳しく解説しています↓
大根の葉が苦い時の対策
どんな野菜でもそうですが、成長した葉に比べて若い葉は柔らかく甘味も多く感じられます。
大根の葉が苦い時の対策は?
大根の葉を刻んでから、たっぷりのお湯に塩を入れて茹で、冷水にさらして水気を切る方法があります。
この他に、大根の葉を長い状態で切らずに、塩を入れたお湯でゆでてザルにあげて冷まし、
みじん切りにして塩を振りかけて塩もみし、出てきた水分を絞る方法もあります。
苦味が苦手な方は、塩もみではなく塩漬けにします。
特にこの塩もみや塩漬けで苦味が一緒に出るので、それでも苦味を感じるときには、水にさらしておきます。
こまめに水を替えると、それだけ塩分と一緒に苦味も抜けるので、頑張りましょう。
どちらの方法も、一度に対策を行ってしまいます。
そして、1回分ずつに分けてラップに包んでからジッパーバッグに入れて冷凍保存できます。
その他に、スペースがあるご家庭では、大根の葉の根元を付けたまま乾燥させる方法もあります。
ザルに並べたり、沢庵を作る時のように竿に干したりすると、条件にもよりますが3日又は4日でパリパリになります。
手で揉んで、小さくして瓶に入れて保存しておきます。
大根の葉が苦くて食べられない
大根の葉によって苦味も異なります。
大根も根っこが成長したものは、葉っぱもしっかりとしていますので、苦味もその他の栄養成分も多く含んでいます。
ですから、大根の葉も大根についているものは苦味も強く、成長前の葉っぱだけの状態であれば、苦味もそれほど強くありません。
そこで大根についている葉っぱは、根っこ(大根本体)に近い茎の固いところは諦めて、柔らかいところを食べましょう。
また、個人の味覚の違いもあります。
例えば、カイワレ大根は大根の特定の種類を、双葉の状態で収穫したものです。
カイワレ大根が苦いと感じる人は、成長した大根の葉はどんなに工夫して調理しても、苦味を感じることもあります。
ピリッとした味を苦味と感じる「感度」が高いからです。
また、カイワレ大根のピリッとした味を好まれる人は、大根の葉の苦味も「これがいいよね」とパクパクいけるタイプです。
そういった個人の味覚の違いも考慮してください。
大根の葉が苦い原因はあく?あく抜きの方法
大根の葉の苦い原因は、あくです。
苦い野菜といえば、高菜ですがこちらも大根と同じアブラナ科の野菜です。
どちらの苦味も成分はシュウ酸です。
アク抜きは、一度茹でてから水にさらす方法が最も簡単です。
茹でるときに、2分から3分しっかりと茹でることがポイントです。
しかし、これでも苦味を感じるときは、塩もみが有効です。
人によっては、油で炒めるほうが苦味を感じないと言います。
この他、ぬか漬けにするとあく抜きできます。
ぬか漬けは、大根の葉より茎のほうが扱いやすくできます。
とにかく、シュウ酸を大根の葉から外に出すために、茹でたり塩もみしたりします。
大根の葉が苦いと感じない食べ方・調理法
いくつか大根の葉の苦味を感じにくい食べ方や調理方法をお伝えします。
下処理の方法で、茹でただけでなく塩もみをした場合は、味付けの際に塩分を少なめにして加減してください。
大根の葉のふりかけ
下処理した大根の葉を、ゴマ油で炒めて醤油とみりんで味付けする方法がよく知られています。
この時ゴマやちりめんじゃこ、カツオ節を加えるとふりかけに変身します。
そしてカツオやサケのフレーク、ツナを加えるとボリュームもアップします。
味噌味がお好みの方には、ゴマ油で炒める時の味付けに醤油の代わりに味噌を使うと風味豊かに仕上がります。
どちらにしても、少し濃いめの味付けが基本です。
濃い味付けにすることで、苦味を感じにくくすることもできます。
お惣菜、其の二。
根の葉っぱのふりかけ。
大根の葉のみじん切り、ちりめんじゃこ、みじん切りの生姜、鰹節、すり胡麻を胡麻油で炒め、塩、味の素で調味。
そのまま飯に、納豆と和えて、オムレツの具、中華粥、チャーハン、スパゲッティ、やきそば、焼きうどんの具にと大活躍! pic.twitter.com/5vufuAvJLj— やまざきうなむー (@unamuu2014) January 22, 2019
大根の葉の混ぜご飯・焼きおにぎり
先ほどのふりかけをご飯に混ぜて、混ぜご飯にすることもあります。
昔の大根の葉だけの混ぜご飯より、断然豪華な混ぜご飯です。
混ぜご飯をおにぎりにするのは定番ですが、最近はゴマ油を敷いたフライパンで焼きおにぎりにすることもあります。
味がついているので、焼くだけで香ばしさを加えることができます。
物足りない方には、火を止める直前に醤油をたらすことをおすすめします。
大根の葉の炒め煮
下処理した大根の葉を炒める時に豚バラ肉やベーコン、ちくわを加えると、炒め煮として副菜の一品になります。
あっさりとした炒め煮を作りたい時は、細切りにした油揚げがオススメですよ。
大根の葉のぬか漬け
大根の葉をぬか漬けにしてから、細かくカットしてショウガの千切りと鰹節、醤油で混ぜた漬物はご飯のおともにおすすめです。
大根の葉のパスタ
みじん切りのニンニクを、オリーブオイルで炒めます。
そこに塩・コショウでした味をつけた鮭の切り身を入れて火を通します。
フライパンを動かさないで焼き、できればこの時骨と皮を取り除きます。
自信がない方は、焼く前に骨と皮を取り除いてください。
鮭に火が通ったら、下処理した大根の葉を入れて軽く炒めます。
塩・コショウ・コンソメで味を整えます。
そして、別鍋で茹でたパスタと合わせて完成です。
お好みでパセリやバジルを盛り付けてから、添えてください。
大根の葉が苦いけどあく抜き方法や食べ方は?:まとめ
今回は、大根の葉の苦味対策をお伝えしました。
大根の葉の柔らかいところを使って、茹でたり塩もみしたりして苦味を取り除きましょう。
それでも苦いと感じる時は、水にさらします。調理する時は、油で炒めて濃い味付けにします。
ただ、忘れてはいけないことは、味覚には個人差があるということ。
無理をしないで、大根の葉を食べましょう。